馬鹿にしてる場合じゃないだろ
HIV Human Immunodeficiency Virus
後天性免疫不全症候群原因ウィルスについて紹介してみよう。
本ウィルスはRNAを遺伝情報として保持するレトロウィルスで、
感染する細胞は免疫の中心をになうヘルパーT細胞であり、
自らを逆転写して増殖する。
このため免疫能力の低下でさまざまな病気を発症して死に至る。
ヘルパーT細胞内のCD4レセプターとCCR5レセプターを経由して
感染するわけであるが、これらのレセプターに変異を持っている
人はHIVの感染に対し比較的抵抗性を有する。
ヨーロッパではかつてのペストの流行時に、CCR5レセプターに
変異を持っていた人の子孫が生き残ったため、変異を持った人が
多数いるようである。
また、日本人などの数パーセントには、ヨーロッパ人とはまた
別のCCR5レセプターの特殊な変異がある。
この変異もHIV抵抗性を持っているようだ。
変異を見つけた先生自身がこの変異を持っているとのこと。
HIVの感染経路としては性行為、母子感染、輸血、注射針の共用
などがある。
特にアナ※セック※は直腸の構造的に感染リスクが高い。
…現在のところ完治する方法はない。
HIVの遺伝情報の変異の早さが問題で、免疫機能が追いつかない
ので根絶が極めて困難なのである。
ひとたび感染したら、現在のところAIDS発症を防ぐための予防治療
を行なうしかない。
もともとHIVはアフリカ(カメルーンあたりと思われる)の風土病で
あったが、1960年にアフリカ各国が独立したいわゆる
「アフリカの年」以来国家間の交流が増え、その結果アフリカに
じわじわ蔓延し、1975年ごろには先進国でも発見が確認されている。
それ以後は皆様のご存知のとおりだ。
なんともやりきれない気分だ。
世界の状況はぶっちゃけしゃれになってない。
HIVで壊滅する国なんてのも出現する可能性は高い。
WHOの資料の翻訳とか紹介してみよう。
http://api-net.jfap.or.jp/siryou/worldnow/2004/01.pdf
http://api-net.jfap.or.jp/siryou/worldnow/2004/unaids_2004.pdf
予想されるHIV感染者数は世界で約4000万人。
2004年には500万人増えている。そして昨年一年で310万人が
死んでいるのだ。
東アジアでは2年で50%増加している。
インドでは510万人が感染者である。
サハラ以南のアフリカにはなんと約2500万人のHIV感染者がいる。
そしてその6割が女性であるそうだ…。
http://api-net.jfap.or.jp/mhw/survey/04nenpo/gaiyou.pdf
日本の場合、決して急増というわけではないが徐々に増えている
という現実がある。
2004年には780人が患者であることが判明。
見つかった時にはAIDSを発症している事も結構ある。
WHOの調査から日本では男性の感染者が増大していることが分かる。
ただWHOの出した結論にはちょっと待ってくれといいたくなる。
つまり男性同士の水平感染が多いのではないかと彼らは言う。
そうなのか?いや偏見はいかんのだけど、そちらの嗜好の方は
やっぱ気をつけたほうがいいのだろうか。
…なんとなく海外から持ち帰ってる気がする。
この情報だけで日本での感染者数が爆発的に増加している、とは
いえないし、その逆もいえないのだ。
ただ、正直な話ふつうに考えれば、パートナーのことを考えた
行動をするのが正しい姿なんじゃないだろうか。
…すごく当たり前の結論なんだけどさ。
それで純潔うんぬんとか統○教会がとか言い出されたら嫌だ。
ぶっちゃけ福○派が…とか置き換えてもいっしょだけど。
逆に一生童貞っていうのも本音言うとな…
そういやヨハネ黙示録の原文には
「救われるのは144000人の童貞だけ」
って書いてあったらしい。
(;´Д`)∩ <先生! それじゃ救われてないと思います!
他のはこちら